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SRトピックス Vol.369

この3連休、たまには何処かに行こうかと考え、しばらく行っていなかった鎌倉にでも行こうかと話が纏まった処に、明日の流鏑馬の練習を行っていた方が落馬して重体とのニュースが飛び込んで来ました。この事故で明日の流鏑馬は中止だそうですが、落馬した方の命が助かり一日も早く回復されることを心よりお祈りいたします。実は、明日が流鏑馬とは知らなかったので、知らずに現地に行っていたらとんでもない混雑に巻き込まれていたろうなあ、と思いつつ明日の流鏑馬を知ったのが落馬事故のニュースであったことが何ともやるせない気持ちでした。

転職者の離職理由と賃金の変動状況~厚生労働省「令和5年 雇用動向調査」より~

1.入職率、離職率ともに上昇

厚生労働省は令和5年「雇用動向調査」を公表しました。これによれば、入職率16.4%(前年比1.2ポイント上昇)、離職率15.4%(前年比0.4ポイント上昇)と、いずれも前年を上回る数字となっています。また、入職超過率は1.0ポイントとなっており、前年と比べて0.8ポイント拡大しています。

・入職率計算式:令和5年1年間の入職者数÷令和6年1月1日時点での常用労働者数

・離職率計算式:令和5年1年間の離職者数÷令和6年1月1日時点での常用労働者数

(1)性別でみると、男性の入職率が14.3%、離職率が13.8%、女性の入職率が18.8%、離職率が17.3%でそれぞれ入職超過となっています。

(2)就業形態別にみると、一般労働者の入職率が12.1%、離職率が12.1%で同率、パートタイム労働者の入職率が27.5%、離職率が23.8%で入職超過となっています。

やはり、入職率が増えているのは非正規雇用の方ということになりますね。

2.転職入職者が前職を辞めた理由

令和5年1年間の転職入職者(入職者のうち、入職前1年間に就業経験のある者)が前職を辞めた理由をみると、男性は「その他の個人的理由」、「その他の理由(出向等を含む)」を除くと「定年・契約期間の満了」16.9%が最も多く、次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」9.1%となっています。女性は「その他の個人的理由」を除くと「職場の人間関係が好ましくなかった」13.0%が最も多く、次いで「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」11.1%となっています。

また、前年と比べて上昇幅が最も大きいのは、男性は「仕事の内容に興味を持てなかった」(2.9 ポイント)で、女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」(2.6ポイント)となっています。

3.転職入職者の賃金変動状況

転職入職者の賃金変動状況をみると、前職の賃金に比べ「増加」した割合が37.2%(前年比2.3ポイント上昇)、「減少」した割合は32.4%(前年比1.5 ポイント低下)、「変わらない」の割合は 28.8%となっています。また、「増加」のうち「1割以上の増加」は25.6%、「減少」のうち「1割以上の減少」は23.4%となっています。

前年と比べると、「増加」した割合は2.3ポイント上昇し、「1割以上の増加」の割合は 1.1 ポイント上昇しました。「減少」した割合は1.5ポイント低下し、「1割以上の減少」の割合は1.8ポイント低下しています。

現在、転職市場が活性化しており、若年者に限らずミドル層の転職も増えているようです。企業としては、他社の状況も踏まえつつ労働条件や社内環境等についてはよく考えていきたいところです。

【厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」】

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  • 令和6年9月15日
  • 茨城県つくば市松野木163-3
  • 望月社会保険労務士事務所
  • 代表・特定社会保険労務士
  • 望月 正也