今年のGWは、4月30日、5月1日、同2日の3日間をお休みにできれば10連休という大型休日になるとのこと。羨ましい限りですが、当然私には出来るはずもなくカレンダー通りのお休みです。TVのニュースでは10連休で海外旅行に行かれる方々が映っていて、折角の海外旅行なのに今は歴史的な円安なのに大丈夫かな、などと勝手に他人の方の財布事情を心配したりしています。
治療と仕事の両立支援の導入効果は?
最近、治療と仕事の両立支援は、働き方改革や人材難への対応として注目されています。そのような中、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「治療と仕事の両立に関する実態調査(企業調査)」によって、次のようなことが明らかになりました。
- 1.柔軟な働き方を支援するための制度の有無(複数回答)
-
柔軟な働き方支援制度についての導入状況は、次のようになっています。こうした制度を導入している企業では、制度を私傷病の治療や療養の目的として利用できるとする割合が高くなっています。
- (1)「時間単位の休暇制度・半日休暇制度」・・・61.9%
- (2)「退職者の再雇用制度」・・・・・・・・・・42.3%
- (3)「時差出勤制度」・・・・・・・・・・・・・40.4%
- (4)「所定内労働時間を短縮する制度」・・・・・38.7%
- (5)「在宅勤務(テレワーク)制度」・・・・・・・24.8%
- (6)「フレックスタイム制度」・・・・・・・・・17.0%
上記の様な制度を導入されている方は、その制度に関する自社の規程や運用ルールが適切なものとなっているか、確認しておいた方が良いと思います。
- 2.制度導入の効果
-
- (1)制度利用に対して職場で協力する雰囲気ができた・・・23.3%
- (2)職場に多様性を受容する意識が浸透した・・・・・・・20.3%
- (3)社員全体の企業に対する信頼感が上昇した・・・・・・17.5%
- (4)疾患を理由とする離職率が低下した・・・・・・・・・15.8%
- (5)日常的に事業継続体制が構築された・・・・・・・・・10.2%
- (6)社員全体の離職率が低下した・・・・・・・・・・・・ 8.6%
職場の雰囲気が良くなることは社員のエンゲージメントを高めるのに効果的だと思いますし、制度を導入する課程で業務の見直しにもつながり、アクシデントや状況変化への対応力を高めることにも役立ちそうです。
- 3.GLTD(Group Long Term Disability insuranceの略)の保険金負担状況
-
団体保険の一種で、病気やケガにより長期間に渡って就業が不能になったときの所得を補償する制度であるGLTD(団体長期障害所得補償保険)に加入している企業は全体の7.6%ですが、その保険料を全額会社負担している割合は61.3%となっています。
なお、傷病手当付加金がない企業では80.2%が、傷病手当付加金がある企業では38.6%が会社全額負担となっています。
制度を導入した結果、平均でも6割近くの企業で、次のような効果があったと回答しています。(複数回答)
【独立行政法人労働政策研究・研修機構「治療と仕事の両立に関する実態調査(企業調査)】
こちらをクリックしてください。【望月社会保険労務士事務所 SRトッピクスPDF版ダウンロード】
こちらをクリックしてください。- 令和6年5月1日
- 茨城県つくば市松野木163-3
- 望月社会保険労務士事務所
- 代表・特定社会保険労務士
- 望月 正也