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SRトピックス Vol.350

今日から12月、毎年の事ですが振り返って見ると1年があっという間に過ぎています。 何年か前にTVでカシオペア号(豪華寝台特急で、上野から札幌までの間を運行していました)で旅行する番組を放送していたのですが、それを観てすっかりカシオペアのファンになってしまいました。残念な事にその時点ではカシオペアの運行は終了していたので、乗ることは不可能だったのですが。新幹線などは「時間をお金で買う」のでしょうが、カシオペアは「贅沢な時間をお金で買う」といった感じです。あの番組また放送しないかなあ・・・。

「50人の壁」とメンタルヘルス不調者の増加~帝国データバンクの調査結果から

1.「50人の壁」とは

「50人の壁」とは、社員数が50人を超えると発生する経営課題のことを指しています。マネジメントを行うために社長のほか複数の管理職が必要となり、人事制度も複雑化するので管理レベルも高まるタイミングです。更に、労働安全衛生法等で

  • (1)衛生委員会の設置
  • (2)産業医の選任
  • (3)衛生管理者の選任
  • (4)ストレスチェックの実施
  • (5)定期健康診断結果報告書の提出

も義務となります。

更に、社員数が増えることで、情報共有や意思疎通が難しくなるため、組織内のコミュニケーションの質が低下するとも言われており、この50人の壁と符合するように、メンタルヘルス不調者の割合が高まってくるようです。

2.メンタルヘルス不調者がいる企業は社員数50人超で大きく増加

帝国データバンクが行った「健康経営への取り組みに対する企業の意識調査」では、過去1年間で「過重労働時間となる労働者」や「メンタルヘルスが不調となる労働者」がいるかどうかを尋ねたところ、次のような結果が出ています。この調査の有効回答企業数は1万1,039社ですので、わが国での一般的な傾向と考えられます。

<社員数とメンタルヘルス不調者がいる割合(%)>

  • ・5人以下 ………………………… 5.0%
  • ・6人~20人……………………… 10.8%
  • ・21人~50人…………………… 19.5%
  • ・51人~100人…………………… 31.6%★
  • ・101人~300人 ………………… 45.5%
  • ・301人~1,000人 ……………… 59.0%
  • ・1,000人超 ……………………… 62.0%

(全体集計では、21.0%で[5社に1社]が「いる」と回答)

上記のように、規模が大きな会社ほど割合が高まっており、50人を超えたところで全体での数値を超えている状況がわかります。

会社が大きく成長するほど、人事労務管理の重要性も高まってきます。メンタルヘルス不調を防止するためには、定期健康診断の確実な実施、職場の喫煙対策、労働時間管理や仕事の進め方の見直しなどによる労働密度の適正化などが重要ですので、今一度、自社の状況を見直してみては如何でしょうか。

【帝国データバンク「健康経営への取り組みに対する企業の意識調査」】

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  • 令和5年12月1日
  • 茨城県つくば市松野木163-3
  • 望月社会保険労務士事務所
  • 代表・特定社会保険労務士
  • 望月 正也