今月から上がった最低賃金ですが、2年連続で30円以上の上昇で我が茨城県も32円上昇し、911円となりました。この景気ですので大学生や高校生のアルバイトを最低賃金で使用している会社も結構みかけますが、2年連続の大幅上昇に耐えかねて9月まで最低賃金だった労働者は32円引き上げる代わりに、9月まで900円だった労働者については、11円のみ昇給することで対応を図る会社もあるようです。ただ、これですと11円しか昇給しなかった労働者に不満が溜まることは容易に想像できますので、苦しい経営状況は承知の上で大事な労働力を逃がさないためにも全員32円昇給が一番良いと思います。物価上昇への対応は、黒田総裁にお任せしましょう!(これ、嫌みです・・・)
新入社員の理想の上司・先輩は、「仕事について丁寧に指導する人」 ~日本能率協会の調査より~
一般社団法人日本能率協会は、2022年度の「新入社員意識調査」を取りまとめました。協会が提供する新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に、仕事や働くことに対しどのような意識を持っているかを調査したもので、4月4日~4月8日にインターネット調査で実施し、545人から回答を得ています。
- 1.理想の上司・先輩は、「仕事について丁寧に指導する人」が71.7%で1位
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理想の上司・先輩を尋ねたところ、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩(71.7%)」が1位で、2012年以降の調査で過去最高となりました。
一方、2012年、2014年に数値の高かった「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」(2012年33.7%、今回17.6%)や「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」(2012年34.1%、今回9.5%)は、今回の調査では大幅に数値が下がっています。
- 2.仕事の不安は、「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」が64.6%で 1位
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仕事をしていくうえでの不安については、「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか(2019年43.0%、今回64.6%)」が1位となりました。続く2位は「仕事に対する現在の自分の能力・スキル(2019年29.9%、今回53.4%)」となっています。
社内の人間関係に不安を感じている一方で、社外の人間関係については「社外の人との人脈を築けるかどうか」が8.1%(2019年18.0%)に留まり、社外の人脈づくりに対する不安は年々減っています。
- 3.抵抗がある業務は、「指示が曖昧なまま作業を進めること」が1位
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仕事をしていくうえでの抵抗感について尋ねたところ、「上司や先輩からの指示が曖昧でも、質問しないで、とりあえず作業を進める」ことに「抵抗がある」(「抵抗がある」+「どちらかと言えば抵抗がある」)との回答が、82.7%で1位でした。
「指示が曖昧なまま作業を進めること」に対しては、8割が抵抗を感じており、質問のしやすい風土や対応が求められています。
意欲や能力を高めるために上司や人事への期待を尋ねたところ、「成長や力量に対する定期的なフィードバックが61.8%で1位、「ワークライフバランスをとれる柔軟な働き方が出来る環境作り」が51.2%で2位でした。
こうやって見ると、「叱るよりもほめて伸ばす」風潮の中で「叱る」または「ほめる」はあまりなじみが無く、上司や先輩からの比較的手厚い対応を求めているようですので、企業側も新人の育成方法の見直しが必要のようですね。
【一般社団法人日本能率協会「2022年度新入社員意識調査」】
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こちらをクリックしてください。- 令和4年10月15日
- 茨城県つくば市松野木163-3
- 望月社会保険労 務士事務所
- 代表・特定社会保険労務士
- 望月 正也