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SRトピックス Vol.289

緊急事態宣言が延長されました。管首相の発表で最初に宣言期間を聞いたときに、そんな短い期間で大丈夫かな?と思いましたが案の定です。これって、国民の殆どが感じていることでは無いでしょうか?ますます、現政権への信頼が薄らいで行く気がします・・・。とは言え、季節は新緑で1年感で一番良い時期なので、ウォーキングやテニスで新緑を満喫しようと思っていたら、なんと来週からはずっと天気が悪いとのこと。週明けには、近畿・東海地方が統計史上最速の梅雨入り宣言になるかもと言う情報もあります。こんな時節ですので、せめて天気だけでもカラッとして欲しいですね。う~ん、気が滅入る・・・。

「職場のハラスメントに関する実態調査」の報告書が公表されました

厚生労働省委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査」(令和2年1月実施。調査実施者:東京海上日動リスクコンサルティング株式会社)について、報告書が取りまとめられました。職場でのハラスメントの予防・解決の参考にしていただければと思います。

1.ハラスメントの発生状況・ハラスメントに関する職場の特徴

(1)過去3年間のハラスメント相談件数の推移については、パワハラ、顧客等からの著しい迷惑行為、妊娠・出産・育児休業等ハラスメント、介護休業等ハラスメント、就活等セクハラでは「件数は変わらない」の割合が最も高く、セクハラのみ「減少している」の割合が最も高かった。

(2)職場の特徴として、パワハラ・セクハラともに「上司と部下のコミュニケーションが少ない/ない」、「ハラスメント防止規定が制定されていない」、「失敗が許されない/失敗への許容度が低い」、「残業が多い/休暇を取りづらい」等の特徴について、ハラスメントを経験した者と経験しなかった者の差が特に大きい。

2.ハラスメントの予防・解決のための取組状況

(1)パワハラ、セクハラおよび妊娠・出産・育児休業等・介護休業等ハラスメントに関する雇用管理上の措置として、「ハラスメントの内容、ハラスメントを行ってはならない旨の方針の明確化と周知・啓発」および「相談窓口の設置と周知」を実施している企業は8割程度だが、「相談窓口担当者が相談内容や状況に応じて適切に対応できるための対応」の割合は4割程度であった。

(2)すべてのハラスメントにおいて、勤務先が「積極的に取り組んでいる」と回答した者で、ハラスメントを経験した割合が最も低く、「あまり取り組んでいない」と回答した者は経験した割合が最も高い。

3.ハラスメントを受けた経験

パワハラ、セクハラおよび顧客等からの著しい迷惑行為について、過去3年間での勤務先での経験有無・頻度を聞いたところ、各ハラスメントを一度以上経験した者の割合は、パワハラが31.4%、顧客等からの著しい迷惑行為が15.0%、セクハラが1.2%となった。

4.ハラスメント行為を受けた後の行動、ハラスメントを知った後の勤務先の対応

(1)ハラスメントを受けた後の行動として、パワハラ、セクハラでは「何もしなかった」の割合が最も高かった。一方、顧客等からの著しい迷惑行為では、「社内の上司に相談した」の割合が最も高く、次いで「社内の同僚に相談した」が高かった。

(2)ハラスメントを知った後の勤務先の対応としては、パワハラでは「特に何もしなかった」(47.1%)、セクハラでは「あなたの要望を聞いたり、問題を解決するために相談にのってくれた」(34.6%)、顧客等からの著しい迷惑行為では、「あなたの要望を聞いたり、問題を解決するために相談にのってくれた」(48.6%)の割合が最も高かった。

数字だけを見ると、ハラスメントに対する各企業の対応や仕組みというのはまだまだに見えますが、5,6年前と比べると格段の進歩だと思います。コロナの影響で、またぞろハラスメントが増加傾向ですので、皆様もくれぐれもご注意ください。

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  • 令和3年5月15日
  • 茨城県つくば市松野木163-3
  • 望月社会保険労務士事務所
  • 代表・特定社会保険労務士
  • 望月 正也