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SRトピックス Vol.274

今日は中秋の名月だそうです。どうりで月がいつもより綺麗に見えた訳ですね。今年は、新型コロナ禍のせいで、スポーツ関係も例年とは大きくスケジュールが変わっています。例年なら10月に入ればプロ野球の残り試合数も少なく、TV放送もまばらになるのに今年は10月に入っても連戦続きで楽しい観戦ができています。テニスも10月もなれば4大大会も終了しており残す大きな大会はATPのファイナルツアーくらいですが、今年は何と今全仏オープンテニス大会が開催されていて、どちらを観戦しようか嬉しい悩みの日々です。長い故障から復活した錦織選手は、何回戦まで勝ち上がれますかね?

対象事業場の約半数で違法残業を確認~令和元年度監督指導結果より

1.15,593の事業場で違法な時間外労働確認

9月8日、厚生労働省は令和元年度の長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果を公表しました。

働き方改革関連法による時間外労働の上限規制が令和元年4月1日より中小企業にも適用されたこと等もあってか、対象事業場数は平成30年度の29,097件から約1割増の31,981件で、そのうち15,593件(47.3%)で違法な時間外労働が確認され、指導が行われています。ちなみに平成30年度は違法な時間外労働が確認された事業所数は11,766件(40.4%)でした。

2.健康障害防止措置に関する指導状況

監督指導の実施事業場のうち15,388(46.5%)で、健康障害防止措置が不十分として、長時間労働者に対する医師面接等を講じるよう指導が行われています。平成30年度の20,526(70.5%)に比べて大きく減少してはいますが、実数としてはまだまだ多いことがわかります。

3.対象事業場の7割近くが30人未満、企業規模別では3割近くが300人以上

事業場規模別に見ると、監督指導実施事業場の41.7%を10~29人の事業場が、25.3%を1~9人の事業場が占めており、30人未満の事業場で約7割を占めています。平成30年度と比べてこの割合は増えており、これらの事業場で特に注意が必要といえます。

企業規模別に見ると、29.3%が300人以上、24.7%が10~29人、12.8%が1000~299人となっており、こちらも平成30年度に比べて30人未満の規模の企業割合が増えています。

4.「商業」の事業場で是正勧告が急増

監督指導の対象事業場32,981件のうち、商業の事業場は8,009件(24.3%)で、そのうち6,088件(76.0%)で労働基準関係法令違反がありました。平成30年度の商業の事業場4,647件への実施と3,097件での違反に比べると、ほぼ2倍となっています。

5.11月には「過重労働解消キャンペーン」も実施

厚生労働省では、11月に「過重労働解消キャンペーン」を実施し、重点的な監督指導を行うとしています。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月17日に発出された依命通達では、中小企業等に対する相談・支援について、「労働基準関係法令に係る違反が認められた場合においても、新型コロナウイルス感染症の発生および感染拡大による影響を十分勘案し、労働基準関係法令の趣旨を踏まえた自主的な取組みが行われるよう、きめ細かな対応を図る」ともされていますが、自社の時間外労働の実施状況や健康障害防止措置に関する対応に問題がないか、改めて確認しておき、不安がある場合は速やかに専門家に相談しましょう。

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  • 令和2年10月1日
  • 茨城県つくば市松野木163-3
  • 望月社会保険労務士事務所
  • 代表・特定社会保険労務士
  • 望月 正也