SRトピックス Vol.209
昨年末の大相撲界の問題がとりあえず終息した様に見える大相撲、集客に影響が出るかと思ってましたが初場所は満員御礼状態が続いているとのことで相撲協会も一安心でしょうか?その体質は古くても商売の方のセンスは抜群の様で、最近では若い女性客の比率が増え、懸賞金を出す会社も化粧品会社や美容整形関係の会社が出てきています。ところで、我らが稀勢の里には今場所何が何でも頑張って貰って「引退」という文字を払拭して欲しいものです。
「平成29年度 就労条件総合調査」の結果にみる労働時間の実態
- 1.「就労条件総合調査」とは?
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今回の調査は、常用労働者が30人以上いる民間企業6,367企業を抽出し、平成29年1月1日現在で厚生労働省が調査を行い、4,432企業から得た回答をまとめたものです。
以下では、調査結果の中から「労働時間」に関するものをまとめてみます。
- 2.調査結果のポイント
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1日の所定労働時間は、1企業平均7時間45分、労働者1人平均7時間43分でした。
主な週休制の形態をみると、「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は87.2%(完全週休2日制は46.9%)で、適用されている労働者割合は87.5%(完全週休2日制は58.4%)となっており、年間休日総数をみてみると、1企業平均108.3日、労働者1人平均は113.7日となっています。
1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数は除く)は、労働者1人平均18.2日で、そのうち労働者が取得した日数は9.0日と取得率は半分以下であることがわかります。
年次有給休暇を時間単位で取得できる制度がある企業の割合は18.7%にとどまりました。加えて、病気休暇制度がある企業割合は32.5%で、休暇取得時の賃金の支給状況について、「全額支給」が33.2%、「一部支給」が18.8%、「無給」が47.7%となっています。
また、病気休暇制度がある企業では、1企業平均1回当たりの最高付与日数は246.0日で、そのうち賃金の支給状況が「全額」である企業では97.6日、「一部」である企業では294.1日、「無休」では354.5日となっています。
変形労働時間制を採用している企業の割合は57.5%で、種類別にみると、「1年単位の変形労働時間制」が33.8%、「1カ月単位の変形労働時間制」が20.9%、「フレックスタイム制」が5.4%となっています。
みなし労働時間制を採用している企業割合は14.0%で、こちらも種類別にみると、「事業場外みなし労働時間制」が12.0%、「専門業務型裁量労働制」が2.5%、「企画業務型裁量労働制」が1.0%となっています。
最近注目を集めている勤務間インターバル制度については、制度を導入している企業割合は、「導入している」1.4%、「導入を予定または検討している」5.1%、「導入の予定もなく、検討もしていない」92.9%となっており、超過勤務が問題視されている企業はかなり限定的と考えられます。
- 平成30年1月15日
- 望月社会保険労務士事務所
- 代表・特定社会保険労務士
- 望月 正也