SRトピックス Vol.206
2008年北京五輪で日本フェンシング史上初の銀メダルを獲得した太田雄貴氏が結婚されたことがニュースで報じられています。夏のオリンピックは、柔道と水泳、レスリング、マラソン以外にメダルが期待できないと思っていた当時、それまで日本には全く無縁だと思っていたフェンシングでの太田選手の活躍は今でも思い出すことができます。12年のロンドンオリンピックでの団体銀メダル獲得の時の、神がかった逆転勝利も鮮烈な記憶です。これからは日本フェンシング協会会長として後進の育成に尽力されると思いますが、ご家庭でもお幸せに!!
中小企業の7割近くが「賃上げ」を実施、その理由とは?
- 1.企業規模別の調査
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10月下旬に、経済産業省より平成29年「企業の賃上げ動向等に関するフォローアップ調査」の結果が発表されました。
この調査は「大企業調査」と「中小企業調査」にわかれており、前者は東証一部上場企業2,001社に調査票を送り364社が回答(回答率18.2%)、後者は中小企業・小規模事業者30,000社に調査票を送り8,310社が回答(回答率27.7%)しています。
- 2.中小企業が積極的に賃上げを実施
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平成29年度に常用労働者の賃上げを実施した大企業は89.7%(前年度90.1%)、正社員の賃金を引き上げた中小企業・小規模事業者は66.1%(前年度59.0%)となりました。
前年度と比較すると、中小企業が積極的に賃上げを行っている傾向がうかがえます。
- 3.改定率は?
- 中小企業・小規模事業者が賃上げを実施した理由について、ベスト5は以下の通りとなっています。
- (1)人材の採用・従業員の引き留めの必要性(49.2%)
- (2)業績回復・向上(34.3%)
- (3)他社の賃金動向(21.6%)
- (4)最低賃金引上げのため(11.4%)
- (5)業績連動型賃金制度のルールに従った(15.3%)
- 4.賃金規定、人手不足に関する状況
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なお、中小企業・小規模事業者において、賃金表等を含む賃金規定を「持っている」と回答した割合は61.0%でした。
また、「人手不足・人材不足」を感じていると回答した割合は66.4%、採用活動の方法については「ハローワーク」が最多(78.7%)となっています。
今は、どの企業でも人手不足への対応が大きな課題になっていますが、人材確保のためには、公平なルールを公正に運用し、賃金と休日のバランスを取り、従業員の福利厚生にも気を遣い、従業員が自身の将来像を企業の中に見える様にしなければなりません。大変な事ですが、一歩一歩進んで行くしかありませんね。
- 平成29年12月1日
- 望月社会保険労務士事務所
- 代表・特定社会保険労務士
- 望月 正也